昨年の賞金女王インビー・パーク（韓）が盤石なゴルフで単独トップの座を守る中、日本勢の順位は大きく変動した。

　米女子ツアーの今季メジャー初戦、クラフト・ナビスコ選手権は現地時間6日、カリフォルニア州のミッション・ヒルズCCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。ムービングデーにノーボギーの安定したゴルフで5アンダー67をマークしたパークが通算12アンダーで単独首位を守り、3打差の単独2位にツアー2年目のリゼット・サラス（米）がつける展開となった。

　また「このコースが大好き」というアンジェラ・スタンフォード（米）が6アンダー66のチャージで28位タイから3位タイにジャンプアップ。同じ3位タイにカリー・ウェブ（豪）、スーザン・ピーターセン（ノルウェー）、ジェシカ・コルダ（米）、ポーナノン・パットラム（タイ）らが並び、通算5アンダー9位タイにポーラ・クリーマー（米）とキャロライン・ヘドバル（スウェーデン）がつけている。

　日本勢は前日『68』の好スコアで12位タイに浮上した宮里藍が苦戦。「前半なるべく早くバーディが来ていれば展開は変わったと思う」というが3番でアンラッキーもありボギーが先行。パットがカップに蹴られたり、フェアウェイからグリーンを外したりと今ひとつ噛み合ず、バーディは11番パー5での1つのみ。「タイミングが合わなかった」とボギーを4つ叩いて3オーバー75でホールアウト。通算1オーバー39位タイに後退した。

　それでもサバサバとした表情で「ゴルフのフィーリングは悪くないので明日は気持ちを切り替え、楽しんで頑張りたい」とサンデーチャージを誓った藍。メジャーで唯一トップ10入りがなく、苦手意識はあるがここまできたら開き直るしかない。最終日の再浮上を期待したい。

　一方、メジャー初挑戦の上原彩子は持ち味の粘りのゴルフで3バーディ、1ボギーの2アンダー70にスコアをまとめ、通算2アンダーで前日の28位タイから17位タイに浮上。「いいラウンドだったと思います。日本の方々に良い報告、良いニュースを届けられるように頑張りたい」と前向きな笑顔を見せた。

　その他、上田桃子は2日連続1アンダー71で通算イーブンパー。順位を6つ上げ30位タイで最終日を迎えることに。宮里美香はバーディ発進ながらボギーを6つ叩いて（2バーディ）4オーバー76の乱調。通算8オーバー70位タイの下位に低迷している。尚、有村智恵はすでに予選ラウンドで姿を消した。