石川遼が一気に4キロも体重を増やす過酷なトレーニングで新しい年を迎えた。

　現地時間12日からの米男子ツアー今季第2戦、ソニー・オープン・イン・ハワイ（ハワイ、ワイアラエCC）で新シーズンをスタートさせる石川は、それに備えて年末年始も休まず筋力トレーニングと1日4?500球の打ち込みに励んだ様子。20歳の若い肉体はこれに即座に応えたようで、体重は一気に昨季日本ゴルフツアー機構に登録していた68キロから72キロへと増加。「過去最高の体重です」と本人が笑みを浮かべるのは、自分がつけたいところに筋肉がついたからだろう。

　昨季はプロ入り後初めて未勝利で終わり、年末の世界ランクトップ50入りも逃してマスターズ（4月5日?8日／ジョージア州、オーガスタナショナルGC）の出場権はまだ得られていない。つまり、大会前までに米ツアーで好成績を出して、トップ50に入りオーガスタへの切符をつかまなければならないとあってのんびりしている暇はない。日本赤十字社で行われた「はたちの献血キャンペーン」発表会で、今年の抱負として色紙にしたためたのは『メジャーで優勝争い』の固い決意だ。まずはその場に立つために米ツアーで結果を残すべく、石川はすでに全力疾走モードに入っている。