ルーク・ドナルド（英）が、史上初の欧米両ツアー同時賞金王獲得に挑む。

　現地時間8日に開幕する欧州ツアーのドバイ世界選手権（UAE、フメイラー・ゴルフ・エステイツ）は、賞金総額553万5,872ユーロ（約5億7,600万円）、優勝賞金92万2,645ユーロ（約9,600万円）の高額賞金トーナメントとして知られる今季最終戦だ。

　現在欧州ツアー賞金ランク首位のドナルドと、2位ローリー・マキロイ（北アイルランド）との差は82万2,164ユーロ（約8,600万円）。「自分にとっては歴史だけ（が重要だ）。誰も達成した経験がないことだからね。驚くべきことだし、日曜日にやり遂げられれば最高だ」と、偉業達成に意欲満々だ。ちなみに米男子ツアーでは、一度ランキング首位の座をウェブ・シンプソン（米）に逆転されながら、最終戦で優勝し見事逆転タイトルを手にしている。

　しかし、米ツアー賞金王を獲得して間もなく父コリン氏が急逝。その数日後に次女ソフィー・アンちゃんが誕生するなどプライベートで様々なことがあり、約1か月間試合から離れていた。戦線復帰を果たしたのは先週南アフリカで行われたネッドバンク・ゴルフ・チャレンジ。「父の死はとても悲しく、とてもタフなことだった」と振り返ったが、史上初の偉業を達成し、亡き父に捧げる覚悟だ。

　大会初日からランキング順にスタートするため、ドナルドとマキロイは同組で戦うこととなる。ダブル賞金王を狙う世界ランクNo.1のドナルドと、弱冠22歳の全米オープン王者マキロイの戦いから目が離せない。