ローリー・マキロイ（北アイルランド）が、逆転賞金王に向けて最高のスタートを切った。

　今季残り2試合となった欧州ツアーの1戦で、アジアンツアーとの共催のUBS香港オープンは現地時間1日、香港GCを舞台に第1ラウンドの競技を行ったが、最終組の3人がホールアウト出来ずに日没サスペンデッドとなった。この日は風の強い中で行われたが、マキロイは6バーディ、ノーボギーの6アンダー64でプレー。アルバロ・キロス（スペイン）、デビッド・ホージー（英）と並んで暫定ながら首位タイに立った。

「今日はとてもうまく風とつきあえた。たぶんここでの最高のラウンドだろう。ミスのないいいラウンドだった」と、笑顔を見せたマキロイ。18ホール中、17ホールでグリーンを捉えるほぼ完璧な内容で強さを見せつけた。

　現在、欧州ツアー賞金ランク首位のルーク・ドナルド（英）に113万1,512ユーロ（約1億1,800万円）差で3位につけるマキロイは、ここで優勝して次週の今季最終戦、ドバイ世界選手権（現地時間12月8?11日／UAE、フメイラー・ゴルフ・エステイツ）まで逆転賞金王の可能性を残したい。そのためにも、過去3年間で2度2位になっている相性のいい大会でこのまま完全優勝を狙う。

　その他、首位に1打差の暫定単独4位にミゲール・A・ヒメネス（スペイン／18ホール終了）がつけ、2アンダー68で回ったY・E・ヤン（韓／18ホール終了）が暫定8位タイ、イーブンパー70でラウンドしたパドレイ・ハリントン（アイルランド／18ホール終了）が暫定29位タイからのスタートとなった。一方で、イアン・ポルター（英／18ホール終了）は1オーバー71の暫定43位タイ、ジャスティン・ローズ（英／18ホール終了）は4オーバー74と崩れ暫定97位タイと出遅れている。

　日本勢でただひとり参戦している市原弘大は1オーバー71でホールアウトし、ポルターらと並ぶ暫定43位タイで初日を終えた。