タイガー・ウッズ（米）のツアー6連勝が一気に現実味を帯びてきた。

　世界ランク上位者のみに出場が許されるWGC今季第2戦、WGC-CA選手権（フロリダ州マイアミ、ドラル・ゴルフ・リゾート＆スパ）は現地時間の21日、第2ラウンドを終了。第1ラウンドで4位タイにつけたタイガーが、この日のベストスコア6アンダー66をマークし、通算11アンダーで首位のジェフ・オギルビー（豪）に1打差の単独2位に浮上した。

　通算9アンダー単独3位にアダム・スコット（豪）が続き、通算6アンダー4位タイには日本でもお馴染みのジーブ・ミルカ・シン（インド）、ロバート・カールソン（スウェーデン）、アンダース・ハンセン（デンマーク）がつけている。

　この日10番スタートのタイガーは12番パー5でいきなり見せ場を作る。セカンドショットをバンカーに入れると「アップヒルで向かい風だったから、強めにしっかり打つことを心がけた」と、計算通りのプレーで直接カップに入れイーグルを奪う。これで波に乗ると、3アンダーで折り返した直後の1番パー5でこの日2つ目のイーグル奪取に成功。1ラウンド、2イーグルの快進撃でリーダーボードを駆け上がった。

　第1ラウンドは最終ホールで3パットのボギーを叩き後味の悪い思いをしたが、この日の最後のホール（9番）では同伴プレーヤーのパットを参考に「思ったより切れない」と読み、直線的に狙った8メートルのパットがカップに吸い込まれバーディフィニッシュ。気分良く2日目を締めくくった。

　こうなると俄然、タイガーの優勝の確率は高くなる。しかし首位のオギルビーにはある作戦が。「3日目は仲の良いアダム（スコット）と一緒の組になれた。僕ら2人のオージーパワーで、タイガーを何とかしたいと思っている」と、スコットと連携してタイガー包囲網を敷こうというわけだ。果たしてタイガーはオージーパワーにどう対抗するのか？　ファンならずとも興味がわく展開になってきた。

　その他、初日タイガーと同じ4位タイの好発進を見せたフィル・ミケルソン（米）は2オーバー74を叩いて、通算3アンダー20位タイに後退したが、56位タイと出遅れていたビジェイ・シン（フィジー）は4アンダー68とスコアを伸ばし、ミケルソンと同じ20位タイに浮上した。アーニー・エルス（南ア）は通算5オーバーで依然72位タイに低迷している。