ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1のヤニ・ツェン（台）が、AP通信社が選出する女性アスリート・オブ・ザ・イヤー（最優秀女性選手賞）のタイトルを逃した。

　今年ツェンはメジャー2勝を含む米女子ツアー7勝を挙げ、賞金女王、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー、ベアトロフィー（年間平均ストローク数No.1）をはじめとする同ツアーのタイトルをほぼ総ナメにしたが、残念ながらアスリート・オブ・ザ・イヤーは女子サッカー米国代表のアビー・ワンバックに譲ることになった。

　投票によって決定する同タイトルだが、ワールドカップで活躍したフォワードのワンバックが214票中65票を獲得。2位はやはり同じ女子サッカーの米国代表ゴールキーパー、ホープ・ソロで38票。3位はバスケットボールのマヤ・ムーア（米）で35票と、ツェンはトップ3にすら入らなかった。

　ゴルフ界では圧倒的な強さを誇るツェンがトップ3にも入らなかったのは、ツェンがアジア出身という事情もあるが、同時に女子ゴルフの注目度が低いという現実を突きつけられてもいる。世界の女子ゴルフ界はこれを謙虚に受け止め、今後の底辺拡大と発展を真剣に考えなくてはならないだろう。