ダブル宮里が優勝候補として今季最初のメジャー大会に挑む。

　米女子ツアーの今季メジャー第1戦、クラフト・ナビスコ選手権は現地時間4日、カリフォルニア州のミッション・ヒルズCCを舞台に開幕する。宮里藍、宮里美香の実力者の2人も優勝候補として出場する。

　日本のエース宮里藍は今季、RRドネリーLPGAファウンダーズカップで単独2位に入っており、相変わらずツアーを引っ張る実力者としてプレーを続けている。初戦終了後に追突事故に巻き込まれ、むちうちを患うアクシデントはあったが元気なところを見せている。開幕からそう時間は経っていないが、最大のライバルであるヤニ・ツェン（台）が不調でロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1の座から転落。変わりにステイシー・ルイス（米）が女王の座に君臨している。だが群雄割拠の状態は昨季以上で安定した力のある藍がタイトルを奪う可能性も十分にある。それだけにまずはメジャー初戦でその狼煙を上げるべく大一番に挑む。

　一方、昨季のセーフウェイ・クラシックでツアー初優勝した美香は「メジャーで勝ちたい、ではなくメジャー優勝は目標」と宣言してシーズンイン。クラブ契約の変更もあり今季の結果は今ひとつだが、米ツアーのフェアウェイキープ率No.1だった昨シーズン同様、安定したショットは今年も健在で自信も増している。それだけにツアー2勝目をメジャーで、と地に足の着いた戦いぶりを見せてくれるに違いない。

　2人の前に立ちはだかる実力者たちも、しっかりと今大会にターゲットを絞ってきている。2試合連続優勝で女王の座についたルイスは、みんなの前にいるとより居心地がいいと、注目されることで一層力を発揮することをアピール。月曜日のプロアマパーティーにワンショルダーのドレスとヒール姿で登場し、周囲を魅了したが「多分あそこが一番居心地が悪い。全然私のスタイルじゃないから。ジーンズとTシャツが一番楽なの」と告白してペロリと舌を出す。それでもコースに出れば自分の世界ランクNo.1らしいプレーで、シーズン最初のメジャーに挑む。

　他にも上田桃子、有村智恵、上原彩子の日本勢が出場し、大金星を狙う。優勝者恒例の池へのダイブをするのは誰になるだろうか。