前日まで首位を快走していた申智愛（韓）が後退する中、悲願のツアー初優勝を狙うミッシェル・ウィー（米）と16番パー4でイーグルを奪ったクリスティー・カー（米）がトップ（タイ）に躍り出た。

　最終戦を次週に控えた米女子ツアーはロレーナ・オチョアの故郷、メキシコ・グアダラハラのグアダラハラCCを舞台にロレーナ・オチョア招待を開催。現地時間14日に行われた第3ラウンドを2アンダー70で回ったウィーと5アンダー67をマークしたカーが、通算10アンダーで首位の座を分け合った。

　ムービングデーにスコアを2つ落とした申は通算9アンダーでキム・ソンヒ（韓）、ポーラ・クリーマー（米）とともに3位タイ。通算7アンダー単独6位にヤニ・ツェン（台）がつけ、この日7アンダー65と爆発したキム・インキョンが通算6アンダーで単独7位へ浮上している。

「いくつかミスもあったけれど、いいプレーが出来て良かったです。明日は自分にプレッシャーをかけ過ぎず、バーディをいっぱい獲って勝ちたいです」と言うのは、念願の初勝利を目指す元祖天才少女ウィー。正式にツアーカードを取得してルーキーシーズンを過ごした今年、開幕戦のSBSオープンで最終日をトップで迎えるなど、非凡な才能を見せつけトップ10入り7回を数えるが、未だ勝利には縁がない。リーダーボードの上位には現在賞金ランク3位につけるカーや同ランク1位の申、今季初勝利を目論むクリーマーら実力者が目白押しだが、「勝つ準備は整っています」と言うウィーは3日目までの勢いそのままに、残り18ホールを戦うつもり。アウェイながらギャラリーはウィーに大きな声援を送っており、“無冠”返上に絶好のチャンスが訪れた。

　一方、スコアを落とした申は「今日は朝からあまりフィーリングが良くなかった」と1バーディ、3ボギーのラウンドを振り返った。だが「スコアほど内容は悪くない」と言い、得意の最終ラウンドでの逆転Vを目指している。

　その他、大会ホステスのオチョアは通算4アンダー12位タイ。逆転賞金女王を狙う宮里藍は、課題の序盤でつまずき2アンダー70。通算3アンダーは17位タイにとどまっている。