ロレックスランキング（女子世界ランキング）1位でディフェンディング・チャンピオンのヤニ・ツェン（台）が2012年シーズンも好スタートを切った。

　米女子ツアー開幕戦で欧州、豪州の両ツアーとの共催でもあるISPSハンダ・オーストラリアン女子オープンは現地時間9日、豪州の名門であるロイヤル・メルボルンGCを舞台に第1ラウンドの競技を終了。難コンディション、難セッティングに各選手ともスコアメイクに苦しむ中、昨年のクラフト・ナビスコ選手権覇者ステイシー・ルイス（米）と世界ランク181位の伏兵サラ・ケンプ（豪）の2人が4アンダー69をマークし首位の座を分け合った。

　注目のツェンは5バーディ、2ボギーの3アンダー70で1打差の3位タイ。連覇に向け絶好のスタートを切り、「全体としてはとても良いプレーが出来ました。ただ最終ホール（10番スタートの9番）での3パットのボギーは残念です。後半は風が巻いて難しかった。チャレンジし甲斐のあるコースなので明日からが楽しみです」と納得の表情。右ひじのサポーターが気になるが「ここ数年痛みはありますが大丈夫」ときっぱり。世界で通算12勝を挙げた昨シーズンの勢いのまま、今年の女王も手強そうだ。

　一方昨季、メジャー第1戦でツェンを逆転しツアー初優勝を飾っているルイスは、ツェンを1打リードして「私、このコースに一目惚れしたんです。創造力をかき立てられる素晴らしいコース。プレーしていてとても楽しい」と開幕Vに意欲を見せている。

　日本勢は、野村敏京が3バーディを奪いながらボギーを5つ叩き2オーバー75で52位タイ。ルーキーの金子絢香はバーディを1つも奪えず7オーバー80を叩いて124位タイと大きく出遅れた。