世界ランキングNo.3のリー・ウェストウッド（英）が、汚名返上と一昨年の雪辱をかけてプレーする。

　先週の欧州ツアー、コマーシャルバンク・カタール・マスターズ最終日の16番で、ティーショットを打った直後に悪態をついた場面がテレビで放映され、電話で母親に叱られてしまったウェストウッド。即座にツイッターでファンに謝罪したが、ここは結果を出して汚名を払拭したいところ。その絶好の舞台が現地時間9日開幕の同ツアー、オメガ・ドバイ・デザート・クラシック（UAE、エミレーツGC）だ。

　一昨年の同大会ではミゲール・A・ヒメネス（スペイン）にプレーオフの末に敗れており、その雪辱もかかっているウェストウッド。「いつもよりショートゲームがよくて、長いパットが入っている」と、スロースターターではなくなったこともアピールした。悲願のメジャータイトルと世界ランクNo.1の座がどうしても欲しいシーズンだけに、早く1つ勝って楽になりたいところだ。

　そのウェストウッドを一昨年に下したヒメネスをはじめ、世界ランクNo.2で2009年大会王者のローリー・マキロイ（北アイルランド）や、ディフェンディング・チャンピオンのアルバロ・キロス（スペイン）も参戦。復活の兆しが見えるメジャー2勝のジョン・デイリー（米）や、全米アマチュアゴルフ選手権優勝の経験がある新人ピーター・ユーライン（米）なども侮れない存在だ。

　そのほか、フレッド・カプルス（米）、マーク・オメーラ（米）らメジャー優勝経験があり、現在は米チャンピオンズツアーを主戦場にするベテランたちも加わった砂漠の戦いは、激戦必至の様相を見せている。