メジャー初優勝にターゲットを絞ったリー・ウェストウッド（英）がマイペースで調子を上げていくことを宣言した。

　欧州ツアー今季第5戦、コマーシャルバンク・カタール・マスターズ（現地時間2日開幕／カタール、ドーハGC）に出場するウェストウッドは、前週のアブダビHSBCゴルフ選手権では、首、右肩、右ヒジに痛みを抱え、17位タイと今ひとつの結果に終わった。メジャー14勝のタイガー・ウッズ（米）が優勝争いの末に3位タイとなり、ローリー・マキロイ（北アイルランド）が単独2位に入るなど、ライバルたちが激しい戦いを演じる中、カヤの外に置かれた。その挙句、世界ランクでもマキロイに抜かれて2位から3位に転落してしまったのだ。

　だが、落ち込む様子はまったくない。「（オフには）トレーニングを一生懸命やったので、アブダビの前にはあまりプレーしていなかったんだ。グリーンも読みきれなかったしね」と、まだ“暖機運転中”であることを強調。「思ったラインにボールが出るようになってきたし、いいペースでコントロールできている。先週のパーオン率は確か2位だよ。残念ながらパットが入らなかったけど、今週が楽しみだ」と笑顔を見せた。

　また、世界ランク4位で2010年全米プロゴルフ選手権王者のマーティン・カイマー（独）もシーズン最初の勝利を狙っており、2010年全米オープン覇者、グラエム・マクドウェル（北アイルランド）とディフェンディング・チャンピオンのトーマス・ビヨーン（デンマーク）の2人は、前週タイガーと並ぶ3位タイに入った勢いでシーズン序盤に結果を出すべく、虎視眈々と勝機をうかがっている。

　他にレティーフ・グーセン（南ア）、セルヒオ・ガルシア（スペイン）、ハンター・メイハン（米）、ジェイソン・デイ（豪）らの実力者たちが勢ぞろい。欧州ツアー中東シリーズ第2戦を熱く盛り上げる。