英国勢同士のプレーオフを制し、ケネス・フェリー（英）が6年ぶりツアー通算3勝目を挙げた。

　欧州ツアーのオーストリア・ゴルフオープンは現地時間25日、オーストリアのダイヤモンドCCを舞台に最終ラウンドの競技が行われ、混戦の中フェリーとサイモン・ウェイクフィールド（英）が通算12アンダーで首位に並び、決着はプレーオフにもつれ込んだ。

　18番パー4で行われたサドンデス1ホール目。フェアウェイをキープしたウェイクフィールドに対し、左のラフにティーショットを曲げたフェリーが、絶妙のセカンドショットでピン左2メートル弱にぴたり。ウェイクフィールドはグリーン奥に外して、アプローチが寄らず入らずボギーに終わり、フェリーがバーディパットを沈めて久々の勝利をものにした。

「信じられないくらい嬉しい。6年前の優勝が自分にとって最後の勝利かと思っていた。また勝てるなんて本当に素晴らしい気分だ。ハードワークが報われた。プレッシャーがかかる中、プレーオフで結果を出せて感激している」とフェリーは6年ぶり勝利に興奮を抑えられなかった。

　この勝利でフェリーは賞金ランキング55位に浮上し、来季のシード権を確保。また、同ツアー初優勝を狙いながらプレーオフで敗れたウェイクフィールドも、シード圏内（賞金ランク115位以内）の102位まで順位を上げた。

　今大会初日から上位をキープしていたヨースト・ルーテン（オランダ）は、最終ホールでボギーを叩き1打差でプレーオフに加われず、通算11アンダー単独3位に終わり、前日トップのトーマス・ノレット（デンマーク）はスコアを伸ばせず、通算9アンダー単独4位で4日間の競技を終了した。

　その他、ベテランのミゲール・A・ヒメネス（スペイン）は通算5アンダー14位タイ、メジャー3勝のパドレイ・ハリントン（アイルランド）は通算1アンダー36位タイに終わっている。