宮里藍が日本人としては実に23年ぶりの米女子ツアー賞金女王に向け、2週連続Vで今季6勝目を狙う。

　同ツアーのCNカナディアン女子オープン（現地時間26日?29日／カナダ、セントチャールズCC）に出場する宮里は、前週セーフウェイ・クラシックでシーズン5勝目を挙げて賞金ランク首位に浮上。さらに、1987年に賞金女王となった岡本綾子がマークした4勝を上回り日本人年間最多勝利も記録した。

　現地カナダでも注目を集める宮里は、インタビューで今季5勝について尋ねらると「自分でも驚いている。でも今年はすごくいいオフシーズンを過ごせたので、（開幕2連勝を飾った）シーズン序盤から良いフィーリングで臨むことができた。あとは自分のスタイルを貫き通すこと、そこを常に努力している。ドライバーショットの調子があまり良くなくても、ショートゲームの練習を本当に沢山してきたので自信を持って自分のゴルフができている。それが今の好調の理由。これをキープしていきたい」と堅実なコメント。

　先週の優勝で自身3度目の世界ランクNo.1の座についたが、こちらについては「（1週間で2位に後退した）前みたいなことにはなりたくないですね」と冗談交じりに語りながらも、上位が僅差で毎週のようにランクが変動する現状を気にする様子はない。あくまでもマイペースの宮里のまま、シーズン終了まで突き進む心積もりだ。自身が最大の目標と公言する“プレーヤー・オブ・ザ・イヤー”に近づくためにも、一気に今季6勝目を飾りたいところだ。

　世界ランク2位のクリスティー・カー（米）、3位のスーザン・ピーターセン（ノルウェー）、4位の申智愛（韓）らNo.1を目指すライバルたちもこぞって参戦。また、日本勢では上田桃子と宮里美香の海外常駐組2人も出場する。