“神の子”と呼ばれて久しいセルヒオ・ガルシア（スペイン）が、2008年はやる気を見せている。

　欧州ツアーのコマーシャルバンク・カタール・マスターズ（現地時間24?27日、カタール、ドーハGC）で今年最初のトーナメントに挑むガルシアは、現在世界ランク12位。メジャータイトル間近と言われ続けた男だが、パッとしないまま28歳になってしまった。

　昨年は全英オープンでメジャー初優勝まであと一歩と迫ったが、パドレイ・ハリントン（アイルランド）とのプレーオフで敗北。その悔しさをオフの練習にぶつけた。「まだリズムを整えようとしているところだけど、いまひとつかな。でも、いい流れに乗っていきたいよ。今季を戦うために、自分のゴルフのあらゆる部分を磨きたいんだ」。

　また、「今年は本当に頑張りたい。去年、良い兆しを幾つか見つけたから、いい感じでプレーしてメジャーで勝ちたいんだ。それが目標。去年の全英オープンは残念だったけど、本当にいい経験になった」とも語ったガルシア。今季こそ、タイガー・ウッズ（米）のライバルとして台頭するかどうか。

　前週の大会で優勝したマーティン・カイマー（独）、同大会2位タイのリー・ウェストウッド（英）や、ポール・ケイシー（英）、アダム・スコット（豪）、ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）、ルーク・ドナルド（英）、コリン・モンゴメリー（スコットランド）らが顔を揃えた今大会。欧州ツアーは早くも熱く燃えている。