欧州ツアーのアブダビ・ゴルフ選手権（アラブ首長国連邦、アブダビGC）は現地時間の20日、最終ラウンドの競技を終了。昨年の欧州ツアー新人王、23歳のマーティン・カイマー（独）が後続に4打差をつけ、ツアー初優勝を飾った。

　この日、6打差単独首位でスタートしたカイマーだったが、序盤の4番から3連続ボギーを叩く大ピンチ。しかし、10番のバーディで落ち着くと、後半は2バーディ、1ボギー。2オーバー74と崩れたものの通算15アンダーとし、ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）、リー・ウェストウッド（英）を振り切った。

「3ボギーの後『我慢、我慢』と自分に言い聞かせた。ウェストウッドとステンソンが追ってくるのはわかっていたけど、バーディが必要なのは自分ではなくて、彼らのほうだということもわかっていたから」と、冷静にプレーを続けたカイマー。賞金王経験のあるウェストウッドとステンソンという実力者を相手に、堂々としたプレーぶりでツアーに新風を吹き込んだ。

　その他パドレイ・ハリントン（アイルランド）は、4アンダー68でプレーして通算7アンダー11位タイ。アダム・スコット（豪）は2つスコアを伸ばしたものの、通算5アンダー23位タイに終わっている。