昨季欧州ツアー新人王のマーティン・カイマー（独）が後続との差を6ストロークまで広げ、優勝に王手をかけた。

　同ツアーのアブダビ・ゴルフ選手権（アラブ首長国連邦、アブダビGC）は現地時間の19日、第3ラウンドの競技を終了。初日から首位を走るカイマーがノーボギーの4アンダー68にスコアをまとめ、通算17アンダーで依然トップ。この日7アンダー65と爆発したアンソニー・ウォール（英）が6打差の2位で続き、ドバイ在住のヘンリック・ステンソン（スウェーデン）が通算10アンダー単独3位につけている。

「パットの調子はそれほど良くなかったけれど、ノーボギーだった、っていうのがうれしい。この3日間でまだボギーは2つ。安定したゴルフができているから、明日が待ち遠しい」と張り切る23歳のカイマー。祖国のスーパースター、ベルンハルト・ランガー（独）の後継者が、ビッグイベントで金星を狙う。

　その他、9つのバーディを量産（2ボギー）したリー・ウェストウッド（英）が通算9アンダーで、前日の18位タイから単独4位に浮上。しかし、パドレイ・ハリントン（アイルランド）は通算3アンダー29位タイに低迷している。