ベテランのジェームス・キングストンが、地元南アでうれしい初優勝を飾った。

　欧州、南ア両ツアー共催の南アフリカ航空オープン最終ラウンド（現地時間16日、南ア、パールバレー・ゴルフエステーツ）は、雨でコースコンディションが悪化し、約4時間試合が中断したが、キングストンはこれにめげずにプレー。4バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの1アンダー71で回り、通算4アンダーで前日首位のオリバー・ウィルソン（英）を1打逆転し欧州ツアー初優勝をもぎとった。

「これまでの経験の中で最もタフな一日だった。今までも優勝のチャンスは何度もあったけど、うまくいかなかった。でも今日は成功したんだ。どの試合に勝ちたいかを選ぶことなんかできないけど、自分の国のナショナルオープンで勝てて本当にうれしい」と、興奮気味に口にしたキングストン。プロ入り以来、20年も待って遂に手に入れた歓喜の勝利にいつまでも酔っていた。

　最悪のコンディションの下、4アンダー68をマークしたダレン・クラーク（北アイルランド）が通算1アンダーで16位タイから3位タイへと躍進して大会を終えている。

　一方、テニスの元トッププレーヤー、クリス・エバートさんと婚約したばかりの大御所、グレッグ・ノーマン（豪）も1アンダー71と気を吐き、通算イーブンパー。10位タイから7位タイへと順位を上げた。

　さらに、連覇を狙いながら第3ラウンドで77の大叩きを演じてしまったアーニー・エルス（南ア）も、3アンダー69とようやく世界ランク上位らしいプレーを見せた。通算5オーバー16位タイと、なんとか面目を保って4日間を終了している。