強風の難コンディションが続く中、初日出遅れたビッグネームが踏ん張った。

　欧州、南ア（サンシャイン）両ツアー共催の南アフリカ航空オープンは南ア、パールバレー・ゴルフエステーツを舞台に現地時間の14日、第2ラウンドの競技を終了。60台をマークしたのはわずか4人と、各選手がスコアメイクに苦しんだ。そんな中、スタート直後にイーグルを奪い、3アンダー69で回ったジェームス・キングストン（南ア）が通算2アンダーで、前日の12位タイから単独トップに浮上した。

　1打差の2位タイにアンドリュー・マクラーディ（南ア）とカイロン・サリバン（ウェールズ）がつけている。第1ラウンドのトーナメントリーダー、ロバート・ロック（英）は3つスコアを落とし、通算1オーバー。元プロテニスプレーヤー、クリス・エバートとの婚約を発表したグレッグ・ノーマン（豪）、久々上位のダレン・クラーク（北アイルランド）らと並び、6位タイに後退した。

　初日49位タイと出遅れた本命のアーニー・エルス（南ア）は4バーディ、2ボギーの2アンダー70とスコアを伸ばし、通算3オーバー16位タイ。第1ラウンドで8オーバー80の大叩きで予選落ちの危機に立たされていた07年全米オープンチャンピオンのアンヘル・カブレラ（アルゼンチン）は1オーバー73にスコアをまとめ、カットラインぎりぎり（通算9オーバー59位タイ）で予選を突破。実力者たちの勝負はこれからだ。

　ところで、この日2アンダー70の好スコアをマークし6位タイに順位を上げた52歳のノーマンは「このコースはグリーン回りが難しい。しかも風のせいでセカンドショットの距離感も厳しいね。忍耐強く集中していかないと、あっという間に坂を転げ落ちる。スコアを崩すのは簡単」とコンディションの難しさを強調した。