世界ランク5位のアーニー・エルス（南ア）が、前週の悔しさを今大会にぶつける。

　現地時間13日から始まる南アフリカ航空オープンは、南アフリカのパールバレー・ゴルフエステーツを舞台にした欧州、南ア両ツアー共催の大会だ。ディフェンディング・チャンピオンとして臨むエルスは前週、やはり南アで行われたアルフレッド・ダンヒル選手権で優勝を目前にしながら、最終ホールでトリプルボギーを叩いて撃沈。池ポチャ2発で自滅するという信じられない展開でジョン・ビッカートン（英）に勝利を献上するという屈辱を味わった。

　それだけに、続けて地元でプレーする今週は絶対に勝ちたい。今年試合に出るのはこれが最後となり、「この後6週間オフにするから、その前に結果を出して、07年を良い形で終わりたい。南アで勝つのは良い気分だからね」と意欲的だ。

　また、2週前の高額賞金大会、ネッドバンク・ゴルフ・チャレンジで優勝し、波に乗るトレバー・イメルマン（南ア）も03、04年に続く大会3勝目を狙っている。全米オープン2勝のレティーフ・グーセンも加えた地元南ア勢の戦いぶりは、ファンも期待するところだ。

　これに対抗するのが、今年の全米オープン王者、アンヘル・カブレラ（アルゼンチン）。初のメジャー優勝以来勝星が無く、前週母国で行われた欧州チャレンジツアーも優勝争いの末に敗れた。それだけにウイナーズサークルに戻りたい気持ちは強い。激戦は避けられそうもない様相となっている。