世界ランク6位のアダム・スコット（豪）が一歩後退し、同11位のローリー・サバティーニ（南ア）が単独首位に浮上した。

　豪州ツアーのキャドバリー・シュウェップス・オーストラリアンPGA選手権（豪クーラム、ハイアット・リージェンシー・リゾート）は現地時間の8日、第3ラウンドの競技を終了。前夜の雨でやわらかくなったグリーンと微風の好コンディションに上位陣がスコアを伸ばす中、前日のトーナメントリーダー、スコットは12番パー5で痛恨のトリプルボギーを叩くなど流れをつかめず、イーブンパー72止まり。通算10アンダーで7位タイに後退した。

　替わってトップに立ったのが7バーディ、2ボギーの5アンダー67をマークしたサバティーニ。タイガー・ウッズ（米）やスコットなど、人気者に対してライバル心を剥き出しにするファイターは通算14アンダーまでスコアを伸ばし、南半球での勝利に意欲を見せた。

　またこの日はジェイソン・ゴア（米）が大活躍。1イーグル、6バーディの8アンダー64と爆発し、通算13アンダーでピーター・ロナード（豪）、デビッド・スメイル（ニュージーランド）、マイケル・シム（豪）らと共に2位タイに躍進。「普通、いいスコアを出しても、もっと伸ばせたはずと思うものだが、今日のプレーには自分自身とても満足。前半スムーズにスコアを伸ばせたから、難しい後半も上手く乗り切れた」とご機嫌だった。

　日本勢で唯一予選を通過した谷口拓也は、ようやくエンジンがかかり始め、5つのバーディを奪う（2ボギー）アグレッシブなプレーで通算3アンダー。前日の44位タイから33位タイに順位を上げた。