今季のツアー優勝者や賞金ランキング25位までの選手などが出場できるエリートフィールドで、片山晋呉が3年連続賞金王の実力を発揮した。

　国内男子ツアーの今季最終戦、ゴルフ日本シリーズJTカップ（東京・東京よみうりCC）は30日、第2ラウンドの競技を行った。第1ラウンド首位発進の片山が、この日もベストスコアの4アンダー66をマーク。通算8アンダーで単独トップを守った。5打差の2位タイに宮瀬博文、ジーブ・ミルカ・シン（インド）、プラヤド・マークセン（タイ）。注目の石川遼（杉並学院高校1年）はボギーが先行する苦しいゴルフで4オーバー74を叩き、通算3オーバー21位タイに順位を落とした。

　逆転賞金王を目指す片山は、5番から連続バーディを奪い波に乗ると、8番でもバーディを獲り、ノーボギーの3アンダーでハーフターンする。後半は12、14番のボギーで一歩後退したものの、16番をバーディとして迎えた17番パー5。グリーン回りからの3打目を直接決める、鮮やかなチップインイーグル奪取に成功。2日連続4アンダー66で回り、通算8アンダーまでスコアを伸ばした。

　現在、賞金ランク2位の片山だが、同ランクトップの谷口徹との獲得賞金額差は約1,870万円。今大会の優勝賞金は3,000万円と逆転は十分可能なだけに、このリードを保ち、優勝と4年連続賞金王のダブルタイトルを獲得したいところだ。

　一方、初日に3位タイと最高の滑り出しを見せ、この日も上位に踏み止まりたかった石川は、前半からボギーがかさみ、1バーディ、5ボギーの4オーバー74でホールアウト。通算3オーバーまでスコアを落とし、出場26人中21位タイへ後退した。第1ラウンドでは5つのバーディを奪うなど爆発力を秘めており、第3ラウンド以降の巻き返しに期待したい。

　その他、単独2位以内に入れば02年ぶり2度目の賞金王が確定する谷口は、スコアを1つ伸ばすに止まり、岩田寛と並ぶ通算2アンダー5位タイで片山を追っている。