米女子ツアーの今季メジャー最終戦 エビアン選手権は現地時間14日、フランスのエビアン・リゾートGCを舞台に最終ラウンドの競技を行い、キム・ヒョージュ（韓）が2アンダー69で回り最終ホールでカリー・ウェブ（豪）を逆転。通算11アンダーでメジャー初制覇を成し遂げた。日本勢は横峯さくらが通算3オーバー29位タイ、上原彩子が通算4オーバー32位タイ、宮里美香は通算5オーバー36位タイに終わっている。

　あっけないツアー初優勝、そして初のメジャー制覇だった。1打差単独2位で迎えた最終18番パー4。ウェブが3打目のアプローチをオーバーすると、完璧なセカンドショットでグリーンオンに成功したキムはバーディパットを沈め土壇場でウェブに追いついた。するとウェブの返しのパーパットは無情にもカップの左へ。ウェブがパーセーブ出来なかったことでキムの快挙が決まった。

　この日のキムは12番までに4つスコアを伸ばし、2位以下に3打差をつけていた。ところが14番でボギーを叩くと、15番を終えたところでウェブに追いつかれピンチに。16番もボギーとしウェブに逆転された。しかし最終18番で勝負を決めたバーディ奪取に成功。終始淡々とプレーし、メジャー優勝を手繰り寄せた。

　日本勢は国内ツアーから参戦した横峯が前半で2つスコアを伸ばしチャージを期待させたが、後半は10番でボギーを叩くと13番もボギー。14番、16番でバーディを奪い意地を見せたが、18番を再びボギーとしこの日は5バーディ、4ボギーの1アンダー70で回り通算3オーバー。前日の41位タイから29位タイに順位を上げて4日間の競技を終えた。

　上原はノーバーディ、5ボギーと精彩を欠き5オーバー76で通算4アンダー32位タイ。美香は16番パー3でホールインワンを達成したが、1イーグル、1バーディ、4ボギーの1オーバー72に終わり通算5オーバー36位タイだった。

　上位は通算10アンダー単独2位にウェブ。ハナ・ジャン（韓）、M.J.ハー（韓）が通算9アンダー3位タイに入った。ディフェンディング・チャンピオンのスーザン・ピーターセン（ノルウェー）は通算7アンダー単独6位、また最終日に5アンダー66とスコアを伸ばしたポーラ・クリーマー（米）が通算6アンダー単独7位に食い込んでいる。