5打差2位でスタートした古閑美保が、05年まで6年連続賞金女王の不動裕理を逆転する鮮やかなプレーを披露した。

　25日、今季の国内女子ツアー優勝者と、前週までの賞金ランク25位以内の30名に出場資格が与えられる、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ（宮崎・宮崎CC）は最終ラウンドの競技を行った。5アンダー67で回った古閑が第1ラウンドから首位を走った不動をバックナインで抜き去り、通算13アンダーで今季最終戦を制した。

　前半2番から3連続バーディ奪取に成功した古閑は、9番もバーディを獲った。トーナメントリーダーの不動と通算12アンダーで並んでハーフターン。12番で不動にバーディを奪われ、再びリードされた。しかし、「前半（スコアを）伸ばすことができたので、いけるんじゃないかなと思った」と後半も勢いを持続。14番でバーディパットを沈めて再び追いつくと、その後はパープレーの堅実なゴルフを見せた。5バーディ、ノーボギーの5アンダー67でホールアウト。16番をダブルボギーとした不動を2打差で振り切り、通算13アンダーでツアー通算7勝目を飾った。

　初の公式戦のタイトルを手に入れた古閑。10月のマスターズGCレディースに続く今季2勝目を挙げた。03年にツアー初優勝を果たし、昨季も2勝。近年は安定した成績を残しているが、さらに上を目指したいところ。今大会の勝利で勢いに乗って、来季は賞金女王の座をつかみとりたい。

　前日まで3日間ノーボギーだった不動は、3番で今大会初のボギーを叩き、最終ラウンドは2オーバー74とスコアを崩した。通算11アンダー2位でフィニッシュ。今季3勝目には手が届かなかった。今季の賞金女王に輝いた上田桃子は通算3アンダー5位。06年大会を制覇した横峯さくらは通算1オーバー12位タイで4日間の競技を終了した。