10日、国内男子ツアーの三井住友VISA太平洋マスターズ（静岡・太平洋C御殿場C）は第3ラウンドを行った。5月のマンシングウェアオープンを制覇した石川遼（杉並学院高校1年）は通算2アンダー36位タイでホールアウト。優勝争いは通算12アンダー単独トップにブレンダン・ジョーンズ（豪）、2打差でアダム・スコット（豪）が続いた。

　今大会に主催者推薦で出場した石川は、予選ラウンド終了時で通算3アンダー28位タイ。この日は5番までスコアカード通りのプレーを続けると、6番でボギーが先行した。8番でバーディを獲り返し、イーブンパーでハーフターン。後半は12番でボギーを叩き、1バーディ、2ボギーの1オーバー73で第3ラウンドを終え、通算2アンダー36位タイに順位を下げた。だがあと1日残っている。出場3試合ぶりに予選通過を果たした今大会、最終ラウンドはどんなゴルフを見せてくれるのか注目だ。

　通算8アンダー3位でスタートしたスコットは前半、3、4番で連続バーディを奪取した。その後スコアを1つ落としたが、17番パー3でグリーン奥からのアプローチを決めてバーディ。4バーディ、2ボギーの2アンダー70で回り、通算10アンダー単独2位と前日より1つ順位を上げた。最終日は世界ランク6位の底力を発揮し、逆転で日本ツアーでの勝利を目指す。

　前日のトーナメントリーダー、谷口徹は2オーバー74とスコアを崩し、通算9アンダー3位。しかし、まだ首位のジョーンズと3打差で、十分優勝を狙える位置につけている。片山晋呉は丸山大輔らとともに通算6アンダー8位タイ、谷原秀人は近藤智弘ほかと同じ通算4アンダー19位タイ。ディフェンディング・チャンピオンの中嶋常幸は第3ラウンドを1オーバー73とスコアを伸ばせず、通算3アンダー27位タイに後退した。