欧州ツアーはボルボ・マスターズで2007年シーズン全日程を終えた。

　息つく暇もなく現地時間8日からのHSBC選手権（中国、シェシャン・インターナショナルGC）で2008年シーズンが開幕する同ツアー。激闘の07年シーズンを振り返ってみよう。

　賞金王は最終戦優勝で賞金ランク3位から逆転を演じたジャスティン・ローズ（英）。輝かしいアマチュア実績の後、プロに転向してからは苦労続きだったが、それを糧に米ツアーでも戦い、この地位を築いた。同ランク2位はアーニー・エルス（南ア）、同3位は昨季賞金王で今季の全英オープン王者、パドレイ・ハリントン（アイルランド）。実力の証明とも言われる平均ストロークは、最終戦を欠場して賞金王を逃したエルスが70.10という数字でローズの70.33を上回っている。

　米ツアーと比べてオフが短く、またアジア、オーストラリアにまでその舞台を広げてシーズンを戦う同ツアー。さらにメジャーやWGCシリーズでは米国でも戦わなくてわならず、トッププレーヤーたちには年間スケジュールを立てることが、まず大きな課題となる。