国内女子ツアーの樋口久子IDC大塚家具レディス（埼玉・武蔵丘GC）は28日、最終ラウンドの競技を終了。スタートホールの1番でイーグルをマークした全美貞（韓）が3アンダー69で回り、通算6アンダーで逆転優勝を飾った。1打差の2位に前週Vの古閑美保、通算3アンダー3位タイに飯島茜、土肥功留美、那須ミネコ。

　賞金ランク3位の全が優勝賞金1,260万を手にし、獲得賞金額を大台の1億円に乗せた。首位と2打差の通算3アンダー2位タイからスタートしたこの日、1番パー5で3打目を直接カップへ沈めイーグルを奪い、最高の出だしを切った。その後は終盤まで2バーディ、2ボギーでしのぐと、最終18番パー5は3打目をピンそばにピタリと寄せ、楽々バーディを奪取。1イーグル、3バーディ、2ボギーの3アンダー69、通算6アンダーでフィニッシュし、2位の古閑を1打差で振り切り、今季4勝目を飾った。この勝星で獲得賞金額が約1億570万円となり、今大会を欠場した同ランクトップの上田桃子とは約1,300万円差。残りはまだ4試合あり、初の賞金女王を完全に視界にとらえた。

　一方の古閑は前半をノーバーディ、1ボギーの1オーバーで折り返し、後半も我慢のゴルフが続く。1オーバーのまま18番を迎えると、3打目をバーディチャンスにつけ、この日初バーディ。しかし最終ラウンドは、1バーディ、1ボギーのイーブンパー72とスコアを伸ばせず、通算5アンダー2位で惜しくも2週連続勝利を逃した。

　その他、ディフェンディング・チャンピオンの福嶋晃子が通算1アンダー9位タイ。現在賞金ランク2位の横峯さくらは、通算2オーバー19位タイで大会を終えた。今大会終了後、同首位の上田との差は約920万円差となっている。