28日、国内男子ツアーのABCチャンピオンシップゴルフトーナメント（兵庫・ABCゴルフ倶楽部）は最終ラウンドを行った。フランキー・ミノザ（フィリピン）がドンファン（韓）とのプレーオフを制し、ツアー通算7勝目をマーク。2週連続Vを目指した片山晋呉は1打差の単独3位だった。

　通算12アンダー2位でスタートしたミノザは前半を1バーディ、1ボギーのパープレー。後半はスコアを2つ伸ばし、この日は3バーディ、1ボギーの2アンダー70で回った。先にホールアウトしていたドンファンと通算14アンダーで並び、勝負はプレーオフへ。18番パー5で行われたプレーオフ1ホール目、ミノザは3打目をバーディチャンスにつけた。ダブルボギーのドンファンに対し、バーディパットをしっかりと沈め、01年フジサンケイクラシック以来となる約6年半ぶりの同ツアーでの勝星を手に入れた。

　今季は前週までベスト10入りが1回だったミノザ。長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメントの6位タイが最高と苦戦を強いられていた。だが、この勝利で賞金ランクは14位に浮上。フィリピンのゴルフ界を引っ張ってきた存在だけに、今後も活躍を期待したいところだ。

　3連覇を狙った片山は2アンダー70でラウンドし、通算13アンダー3位、前日トップの藤田寛之は通算12アンダー4位タイだった。通算10アンダー8位タイに近藤智弘ほか。現在賞金ランク首位の谷口徹は、谷原秀人らとともに通算9アンダー12位タイで4日間の競技を終了。賞金王争いは同ランク2位の片山と約1,500万円差になり、少し差を縮められた。シーズン残り4試合、さらに戦いは激しくなりそうな展開だ。