米女子ツアー初挑戦のアマチュア、宮里美香（興南高校3年）が好スタートを切った。

　同ツアーのアジアシリーズ第2戦、ホンダLPGAタイランド（タイ、シャムCC・パタヤ・オールドコース）が現地時間の25日開幕。主催者推薦でこの大会に出場している宮里（美）が2バーディ、1ボギーの1アンダー71にスコアをまとめ、12位タイの好位置につけた。これは5年連続賞金女王の実績を持つアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）や現在賞金ランク4位のポーラ・クリーマー（米）のイーブンパー72、20位タイを上回る好成績。

　中学3年で日本女子アマチャンピオンに輝き、昨年世界ジュニアゴルフ選手権にも勝っている宮里（美）は、1番パー5の第3打を3メートルに寄せて幸先の良いバーディを奪うと、「普段通りできました」と大舞台にも度胸の良さを発揮。日本勢は辻村明日香と宮里藍が出場しているが、辻村の33位タイ（2オーバー74）、宮里藍の56位タイ（7オーバー79）の順位を大きく上回った。前週一時帰国し、コーチの父・優さんと調整を行った宮里藍だが、まだ本調子にはほど遠く、ボギー6つ、ダブルボギー2つ（3バーディ）を叩く乱調だった。

　上位は前週韓国で今季4勝目を飾っているスーザン・ピーターセン（ノルウェー）。「（寒かった）先週とは違い、暖かくて風が気持ち良い」と出だしから3連続バーディで飛び出すと、9バーディ（2ボギー）を奪う猛攻で7アンダー65をマーク。2週連続Vに向け好発進を切った。

　2打差の2位にエリーナ・シャープ（カナダ）、3打差の3位タイに今季のルーキー・オブ・ザ・イヤーをすでに決めているアンジェラ・パーク（ブラジル）とキャサリン・ハル（豪）の2人。