22歳の新人、マーティン・カイマー（独）がコースレコードを更新し単独トップに躍り出た。

　カイマーが11アンダー61のコース新をマークしたのは現地時間18日に開幕した、欧州ツアーのポルトガル・マスターズ（ポルトガル、オセアニコ・ビクトリア・クラブ・デ・ゴルフェ）第1ラウンド。前半から着実にバーディを積み重ね、極めつけは14番からの上がり5ホール連続バーディを奪ったこと。さらにはノーボギーの完璧な内容で、前週優勝争いを演じたダニエル・バンシック（アルゼンチン）とマーティン・アーランドソン（スウェーデン）の2人に3打差をつけトーナメントをリードした。

「去年、プロになりたての頃、ドイツのローカルツアーで13アンダー『59』をマークしたことがある」と言うカイマー。ドイツから久々に誕生したスター候補生は昨年、下部組織のチャレンジツアーで2勝を挙げ、今季メジャーツアーに昇格。現在、新人王の最有力候補だ。ここまで2度ほど優勝争いを演じたが、未だ勝利には至っていない。しかしここで勝てば、ぐっと新人王のチャンスが広がってくる。初日の爆発力がいつまで持続するか、若きスター候補生に注目だ。

　その他、ここのところパッとした活躍がなかったレティーフ・グーセン（南ア）がノーボギーの7アンダー65をマークし、リー・ウェストウッド（英）らと並び4位タイの好発進。先々週のアルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権で優勝したニック・ドハティ（英）が6アンダー66で7位タイにつけたが、現在同ツアー賞金ランク3位で初の賞金王を狙うジャスティン・ローズ（英）は、途中パー5でダブルボギーを叩いたのが響き、3アンダー69、44位タイに止まっている。