32歳のルーキーが、鮮やかな初優勝を飾った。

　米ツアーのフォールシリーズ第4戦、フライズ・ドットコム・オープン最終ラウンド（現地時間14日、ネバダ州ラスベガス、TPCサマリン）は、5打差単独首位でスタートしたジョージ・マクニール（米）が、初優勝を狙う男とは思えない落ち着いたプレーでスコアを伸ばして通算23アンダー。D.J.トラハン（米）に4打差をつけ、余裕で逃げ切った。

　また、3人揃って予選を通過したものの、決勝ラウンドに入って苦戦が続く日本勢は、この日も各々が必死の戦いを繰り広げた。中でも43位タイでスタートした丸山大輔は悪夢に襲われた。10番でスタートしてボギー、バーディの後の16番パー5がその舞台。2オンを狙ったショットがグリーンをオーバーし、奥のバンカーにつかまった。ここからの第3打がホームランとなって池に入ってしまい、打ち直しの第5打も再び池へ。痛恨の「9」を叩いてしまう。

　ショックも覚めやらぬ17番パー3でもティーショットを池に入れ、この処置の間違いにより4打罰が付加されてやはり「9」。2ホールで9オーバーを叩いてしまう。だが、気を取り直して折り返し後の1番でバーディ。3番でイーグルを獲り返したあたりはツアー2年目の忍耐力だ。何とか8オーバー80でラウンド終えたが、順位は76位タイへと大きく下がってしまった。

　今田竜二は通算4アンダー54位タイ、丸山茂樹は通算2アンダー62位タイといずれもふるわず、悔しい4日間となってしまった。