現地時間19日、女子のトッププレーヤー64人が集結した米女子ツアーのサイベース・マッチプレー選手権は、ニュージャージー州ハミルトン・ファームGCを舞台に1回戦32試合が行われた。

　日本のエース宮里藍は朴ヒーヨン（韓）と対決し、1番でいきなりバーディを決めた朴に先手を取られ、9ホール終了時点で2ダウンの苦しい展開となる。しかし朴がボギーを叩いた14番でしっかりパーをセーブして1ダウンとすると、宮里は最終18番パー5で見事バーディを奪取して土壇場でオールスクエアに持ち込んだ。エクストラホールに入ってから2ホールは両者一歩も譲らなかったが、21ホール目のパー3で宮里が再びバーディを奪い、1アップで逆転勝利。長い戦いに終止符を打った。

　絶好調だった昨シーズンとは違い、今季は思うようなプレーができずにシーズン中盤を迎えてしまった。しかしこれからはメジャー大会も待ち構えており、1回戦であっさり敗退するわけにはいかない。その思いを忍耐強いプレーで勝利につなげ、韓煕円（韓）との2回戦に駒を進めている。

　一方、エリーナ・シャープ（カナダ）と戦った宮里美香は、攻撃的なゴルフでバーディを重ねるシャープの前に手も足も出ない。スタートしていきなり2ホールを連取されると、10番まで1ホールも取れずに4ダウン。11番のバーディでかろうじて一矢を報いたが、14番で取り返され、結局ドーミーホールの15番を取れずに4アンド3で完敗。初優勝を目指して意気込んだが、残念ながら1回戦で姿を消してしまった。

　ロレックスランキング（女子世界ランキング）の上位陣では、No.1のヤニ・ツェン（台）がマーシー・ハート（米）を3アンド2で破って順当に2回戦進出を決めたが、No.2の申智愛（韓）はミーナ・リー（韓）に2ダウンで敗退。まさかの1回戦負けを喫している。

　圧倒的な強さを見せたのは、ポーラ・クリーマー（米）とブリタニー・ラング（米）の2人だ。クリーマーはアリー・ソン（韓）を、ラングはクリスティーナ・キム（米）をそれぞれ5アンド4で下し、早々に試合を終わらせた。