スウェーデン勢が上位を独占する中、丸山茂樹が優勝戦線に踏みとどまった。

　米男子ツアーのフォールシリーズ第3戦、バレロ・テキサス・オープン（テキサス州サンアントニオ、ラカンテラGC）は現地時間の5日、第2ラウンドの競技を行い、初日2位タイの好スタートを切った丸山（茂）が2つスコアを伸ばし、通算7アンダーで6位タイにつけた。

　この日の丸山（茂）はスタートからいきなりバーディを奪う快調な滑り出し。7番までに3連続を含む5つのバーディで、初日からトーナメントを引っ張るイエスパー・パーネビック（スウェーデン）に迫る勢いを見せた。しかし8番をボギーとすると、12番で痛恨のダブルボギー。15番でもボギーを叩き、ズルズルと後退。それでも最終18番でバーディを獲り返し、2アンダー68のラウンドを締めくくった。2日目にパーネビックの首位の座を脅かしたのは丸山（茂）ただひとり。その勢いは全盛期を彷彿とさせ、土壇場での賞金シード獲得に望みをつなぐ。現在の賞金ランク145位は決して楽観できるポジションではないが、今大会で上位に食い込み、一気にシードを決めてしまいたい。

　一方、上位にはスウェーデン勢がずらりと並んだ。単独トップのパーネビックは初日のリードを生かし、通算14アンダーで2位のマティアス・グロンバーグ（スウェーデン）に4打差をつけトーナメントをリード。さらに通算9アンダー3位タイにフレデリック・ヤコブソン（スウェーデン）とリチャード・ジョンソン（スウェーデン）が続いている。

　首位を守ったパーネビックは「ティーショットがいいから、これだけスコアが伸ばせた。ラフに入れると相当きついらしいけれど、この2日間フェアウェイからしか打っていないからね（笑）。トップに立って逃げ切るのが僕の必勝パターン。明日はリードをもっと広げて、優勝したい」と勝利宣言も飛び出した。果たして01年のホンダ・クラシッック以来、6年ぶりの優勝なるか注目だ。

　また、初日82位タイと出遅れていた丸山大輔も大健闘。1イーグル、3バーディ、1ボギーの4アンダー66とスコアを伸ばし、通算3アンダーで36位タイに浮上し、こちらも楽々予選をクリアした。前週は13位タイと今季ベストフィニッシュに気を良くし勢いがあるだけに、決勝ラウンドでは前週以上の好成績が期待される。