国内女子ツアーの最高峰、日本女子オープンゴルフ選手権競技（北海道・樽前CC）は30日、最終ラウンドの競技を終了。第2ラウンドでリーダーボードの最上段に浮上した諸見里しのぶが1オーバー73で回って通算6アンダーで逃げ切り、公式戦初勝利を飾った。

　今季未勝利の諸見里がビッグタイトルを獲得した。後続に3打差の通算7アンダー単独トップからスタートしたこの日、前半を1バーディ、2ボギーの1オーバーで折り返す。後半に入るとスコアカード通りのプレーが続いたが、15番パー4でバーディを奪取し、追いかける2位の不動裕理との差を2打に広げた。そのリードを保ったまま迎えた最終18番はパーパットを外すがボギーとし、2バーディ、3ボギーの1オーバー73でホールアウト。通算6アンダーで追撃をかわし、念願の今季初Vをマークした。

「後半苦しくて、ここ（今大会）で勝てなかったら2度と勝てないかと思いました。人生で忘れられない1日になりました。これからも沢山試合が残っているのでいっぱい勝ちたいです」と、諸見里は試合を振り返り、涙ながら今後の抱負を語った。次週のSANKYOレディースオープンは昨年初勝利を挙げた相性の良い大会。2週連続優勝と共に連覇を目指す。

　その他、諸見里を1打差まで追い詰めた不動が通算5アンダー単独2位。3位にニッキー・キャンベル（豪）、4位に古閑美保が入った。また、上田桃子、横峯さくら、佐伯三貴の賞金ランク上位勢は通算1オーバー6位タイで大会を終えた。