30日、国内男子ツアーのコカ・コーラ東海クラシック（愛知・三好CC西C）は最終ラウンドを行った。大会の招待選手で、グリーン上の独特なラインの読み方で知られ、“スパイダーマン”の異名をとるカミロ・ビジェガス（コロンビア）がプレーオフを制し、日本での初優勝をマーク。“ハニカミ王子”石川遼（杉並学院高校1年）は9オーバー80とスコアを落とし、通算14オーバー44位タイで大会を終えた。

　通算2アンダー2位タイで出たビジェガスは、前半を1ボギー（ノーバーディ）でハーフターン。後半は12番でバーディ、16番でも長いバーディパットを沈めた。通算3アンダーまでスコアを伸ばしたが、18番をボギーとし、イーブンパー71でホールアウト。前日首位の藤島豊和と通算2アンダーで並び、プレーオフに突入した。18番パー4で繰り返し行われたプレーオフでは、1ホール目を両者パー。2ホール目でビジェガスはバーディを奪い、バーディパットを決められなかった藤島を退け、06年大会は3位タイに終った雪辱を晴らした。

　通算5オーバー18位タイでスタートした石川は、出だしの2番でダブルボギー。7番パー5では3打目をピンそばに寄せてバーディを獲るが、この日は「戦略性を問われるコース」の三好と悪天候に苦戦を強いられた。最終ラウンドはダブルボギーを3つ叩くなど崩れ、9オーバー80でラウンド。通算14オーバー44位タイで4日間の競技を終了した。

　悲願の初優勝を狙った宮里優作は通算1アンダー単独3位、昨季賞金王の片山晋呉は通算2オーバー5位タイに入った。通算9オーバー26位タイに昨季大会を制覇した星野英正、宮本勝昌ほか。賞金ランクトップの谷口徹は通算15オーバー48位タイだった。