現地時間18日、今季から米男子ツアーに導入されたフェデックスカップポイントが、メジャーの出場権にどれだけ反映されるかが注目されている。

　これまで前年度の賞金ランキング上位30位までに出場権を与えていたマスターズが、これに加えてフェデックスカップポイントランクでも上位30位までに出場権を与えることを決定。米男子ツアー側は、全英、全米の両オープン主催者にも手紙を出して、同様の措置を依頼している。

　フェデックスカップポイントは、プレーオフが終了した先週の時点で凍結されるが、ツアーにはまだフォールシリーズ7試合が残っている。そのため、賞金ランキングには変動が予想され、この両方をメジャーの切符に反映させたいというのが、ツアー側の意向なのだ。

　全英、全米オープンの主催者は、依然として結論を出していないが、全米オープン主催のUSGA（全米ゴルフ協会）は、あまりいい顔をしていない。何しろ毎年、予選から数えると1万人近いゴルファーが挑むビッグイベント。本戦出場者のうち半分以上は予選からの参加となっているのが現状のため、これ以上本戦出場権を増やしたくないというのが本音だからだ。

　フォールシリーズは、プレーオフシリーズに比べると賞金額が劣るため、さほど大きな入れ替えはなく、増える人数もそう多いとも思えないが、ツアー側の言いなりになるのも面白くない。そんな葛藤が見え隠れし、今後の成り行きが注目されている。