デンマーク出身のトーマス・ビヨーンとソレン・ハンセンが通算12アンダー首位タイで並んだ。

　欧州ツアーのメルセデス-ベンツ選手権（独、ガット・ラルチェンホフGC）は現地時間の15日、第3ラウンドの競技を終了。前日首位に浮上したハンセンに加え、この日6アンダー66をマークしたビヨーンが前日の6位タイからトップタイへ浮上。1打差の3位に第3ラウンドで10アンダー62と爆発したアラスター・フォーシス（スコットランド）が続き、初日トップのリー・ウェストウッド（英）は通算10アンダーで、リチャード・グリーン（豪）、サイモン・カーン（英）と並び4位タイにつけている。

　ビヨーンとハンセンはデンマークのゴルフ界ではパイオニア的存在。「ハンセンは素晴らしい才能の持ち主。以前はパッティングに難があったけれど、最近はウィークポイントがなくなっている。でも本人はあまり自分の才能に気づいていないんだ。とにかく彼にはもっと優勝してもらいたい。もちろん今回は自分が勝ちたいけれど、もし僕じゃなければ、彼に勝ってもらいたい」と熱く友情を語ったビヨーン。ヨーロッパを代表するプレーヤーも今季は3位タイが最高と苦戦している。ハンセンも勝てば02年のアイリッシュオープン以来と、デンマーク勢が久々のチャンスに燃えている。

　尚、ホストプロのベルンハルト・ランガー（独）は通算9アンダーで7位タイ、全米オープンチャンピオンのアンヘル・カブレラ（アルゼンチン）は通算4オーバー66位タイに低迷している。