ハリケーンによる降雨のためコンディションが著しく悪化。試合続行が不能になったコースで、地元のアマチュアがリーダーボードの最上段を賑わしている。

　今季から新設された米女子ツアーのLPGA NWアーカンソー選手権（アーカンソー州ロジャース、ピナクルCC）は現地時間の8日、荒天順延となった第1ラウンドの続きを行ったが、再び雨が激しくなり午前10時59分に中断。そのまま主催者及びLPGAからトーナメントを54ホールから18ホールに短縮する旨が発表された。当初は9日に36ホールを行う予定だったが、未だに32人が第1ラウンドさえホールアウトできない状況に陥ったため、天候の回復の様子を見守りつつ、9日は早朝から第1ラウンドの続きを行う予定。

　前代未聞の異常事態の中、暫定トップに躍り出たのは第1ラウンド、ノーボギーの7アンダー65と爆発した地元のアマチュア、ステイシー・ルイス（米）。22歳のルイスは現NCAA（全米大学選手権）チャンピオンでアマチュア界ナンバー1の呼び声が高い。初日のスタート直後に4連続バーディを奪ってギャラリーの度肝を抜いたが、今季のクラフト・ナビスコ選手権でも5位タイに食い込む実力の持ち主だけに、プロの舞台でも浮ついたところがない。もしアマチュアがプロの試合に勝てば69年のジョアンヌ・カーナ（米）以来の快挙となる。

　以下、6アンダー66で暫定2位タイにテレサ・ルー（台）、クリスティー・マクファーソン（米）、キャサリン・ハル（豪）の3人がつけ、暫定5位タイにジュリー・インクスター（米）、シェリー・ターナー（米）らベテラン勢が続いている。

　日本勢は東尾理子のみが出場しているが、17ホールを終了して6オーバー暫定134位タイに止まっている。