44歳のベテランが、両親の前で勝利の美酒に酔った。

　現地時間2日、米女子ツアーのステート・ファーム・クラシック（イリノイ州スプリングフィールド、パンサー・クリークCC）は最終ラウンドを行った。2位と1打差の首位でスタートしたシェリー・スタインハウアー（米）が、ベテランらしいプレーを披露した。

　1組前でラウンドして猛チャージを見せたクリスティーナ・キム（米）に一度は並ばれたものの、17番で長い距離のバーディパットを沈めて再びリードを奪う。バンカーに入れてグリーンエッジからのパーパットが残った最終18番でも、これを決めて通算17アンダー。1打差でキムを振り切った。昨年の全英女子オープンを含め、この大会の勝利で通算8勝のスタインハウアーだが、両親の前で勝つのは実に約15年ぶり。

　敗れたキムは前週セーフウェイ・クラシックの2位タイに続く2位に、悔しさを隠そうともしなかったが、好調さは維持。シーズン終盤に大暴れの予感を漂わせている。

　ディフェンディング・チャンピオンのアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）も5アンダー67と良いゴルフを見せたが、通算14アンダーでフィニッシュ。レイチェル・へザリントン（豪）と並び、3位タイに終わった。だが、故障で戦線離脱を余儀なくされた4月以来、復帰から7試合目で最高の成績を残している。

　なお、宮里藍は最終ラウンドの7番終了後に棄権した。