第1ラウンド2位タイの好発進を見せた宮里藍が、順位を落としながらも優勝戦線に踏み止まった。

　米女子ツアーのステート・ファーム・クラシック（イリノイ州スプリングフィールド、パンサー・クリークCC）は現地時間の8月31日、第2ラウンドの競技を終了。2週連続予選落ちのイヤなムードを吹き飛ばし、初日2位タイにつけた宮里だったが、この日はスタートの10番でティーショットを曲げ、我慢のゴルフを強いられた。それでもそこをパーで切り抜けると4ホール目の13番でバーディが先行。派手なバーディラッシュはなかったが4バーディ、2ボギーの2アンダー70にスコアをまとめ、通算6アンダー6位タイに踏ん張った。

　ここ2週間、「こんなことは初めて」と言うほどショット、パット共に不調で、何をやってもうまく行かなかったが、今週は気持ちを切り替えて1打1打に集中する作戦が功を奏した。インタビューで初優勝は？　と聞かれ「わからないけれど、チャンスはあると思う」と答えた宮里。残り2日、無欲の勝利を目指したい。

　上位は第1ラウンドのトーナメントリーダー、シェリー・スタインハウアー（米）が6つスコアを伸ばし、通算11アンダーで単独首位の座をキープ。今季初勝利に向け快調なゴルフを続けている。2打差の2位にクリスティーナ・キム（米）がつけ、ディフェンディング・チャンピオンのアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）が7アンダー65と爆発。通算8アンダーで単独3位に浮上した。尚、東尾理子は通算12オーバー143位で今回も予選落ちに終わっている。