9月27?29日に茨城県、茨城ゴルフ倶楽部西コースで行われる「PGA Handa Cupフィランスロピーシニアトーナメント」で、“プロゴルファー小林旭”がデビューする。今大会は日本シニアツアー史上最高賞金となる、賞金総額1億円、優勝賞金2,500万円のビッグトーナメント。賞金の10パーセントがチャリティとして地元自治体及び、指定寄付団体を通じて社会貢献として寄付される予定となっている。

　27日に都内で行われた会見に、ディフェンディング・チャンピオンの尾崎健夫、昨季ツアー賞金王、室田淳とともに“プロ”の一人として現れた小林は、「男として生まれ、自分の好きなことを『極める』という字で最後に手にすることができたら最高だ」と、プロデビューへの思いを語った。

　1938年生まれの68歳、映画俳優・歌手として50年以上の輝かしい経歴を持つ小林。ゴルフでは、93年からシニア競技を盛り上げるべくアマチュアとして競技に参加し、昨年までシニアツアー競技に23試合出場するなど、同ツアーに貢献、プロテストにチャレンジするまでに至った。そして今年の2月、日本プロゴルフ協会名誉会員としてプロゴルファーの仲間入りを果たし、今大会でデビューの運びとなった。

　一方、現在賞金ランクのトップを走る室田は「1億円という破格の賞金の大会なので、これが今年の賞金王のカギを握る。調子はいいので、9月末には絶好調になるはず」と、既に臨戦態勢。室田、尾崎（健）、小林を始め、中嶋常幸、尾崎直道、高橋勝成、友利勝良ら実力者が出揃う今大会で、どんなドラマが繰り広げられるのか？　注目したい。