ロレーナ・オチョア（メキシコ）が新女王の貫ろくを見せつけた。

　米女子ツアーのCNカナディアン女子オープン（カナダ、エドモントン、ロイヤル・メイフェアーGC）は現地時間の18日、第3ラウンドを行った。前日ノーボギーの完璧なゴルフで3位タイに浮上したオチョアが、前日よりさらに1打良い7アンダー64の好スコアをマーク。通算14アンダーとして首位に立ち、独走態勢に入った。

　2日間連続ノーボギーのラウンドに「いいときはゴルフがやさしく感じる」と笑顔のオチョア。昨季、アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）から賞金女王の座を奪い、今季は自身にとって初のメジャータイトル（全英リコー女子オープン）も獲得した。今や名実ともに世界ナンバー1プレーヤーに成長。そんなオチョアの人気はカナダでも高い。「朝は寒いのに、初日から大勢のギャラリーが駆けつけて応援してくれて…。ひとりひとりに“ありがとう”と言いたいくらい。明日勝って、皆に恩返ししたいです」と、心やさしいヒロインは今季5勝目に照準を合わせた。

　4打差の2位タイには前週日本で優勝争いを演じたばかりのポーラ・クリーマー（米）が、約5年ぶりのツアー優勝を狙うローラ・ディアズ（米）と並んだ。前日トップタイのジュリー・インクスター（米）はこの日2つスコアを落とし、通算6アンダー5位タイに後退した。

　日本勢は宮里藍と東尾理子が出場していたが、2人とも予選落ちを喫している。