インターナショナルチームが2度目の打倒米国に燃えている。

　6週後に控える2年に1度の名誉をかけた米国 vs. インターナショナルチームの戦い、プレジデンツカップ（現地時間9月27?30日）は先ごろ、主将推薦の選手が発表されたことで両チームが勢揃い。互いに闘志を燃やしているが、特に過去6大会で1勝4敗1引き分けと大きく負け越しているインターナショナルチームの鼻息が荒い。

　ゲイリー・プレーヤー主将（南ア）の推薦で選ばれた03年マスターズ王者、マイク・ウィアーは地元カナダのザ・ロイヤル・モントリオールGCが舞台ということで特に思い入れが深い。

「これまでは力が入りすぎていた。今度は推薦してもらえたことで、リラックスして良いプレーができると思う」と、ウィアーは笑顔を見せる。今季はマスターズ、全米オープン、全英オープンでいずれもトップ20に入っており、コンスタントな実力を見せている。プレーヤー主将も「マイクは本当のファイター。自信を持って推薦した」と胸を張っており、戦いの行方を左右しそうだ。

　また、もうひとり、推薦を受けたニック・オハーン（豪）には米国のエース、タイガー・ウッズへの切り札としての使命が課せられている。何しろ、これまでにWGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権でタイガーを2度撃破（05、07年）した男だからだ。マッチプレー形式で行われる団体戦だけに、エースをつぶせば勝利も転がり込むはず。タイガー vs. アーニー・エルス（南ア）のプレーオフまでもつれ込んだ挙句、引き分けに終わった03年大会の悔しさを晴らそうと、チームが一丸となっている。