全英オープンチャンピオンのマーク・オメーラ（米）がシニア初勝利に照準を合わせた。

　米チャンピオンズツアー今季メジャー第3戦、全英シニアオープン選手権はスコットランドのミュアフィールドを舞台に現地時間の28日、第3ラウンドを行った。難コンディションの中スコアを1つ伸ばしたオメーラが通算イーブンパーとし、首位のスチュワート・ジン（豪）に3打差、2位のトム・ワトソン（米）に2打差の単独3位の好位置につけた。

　初日トップタイの好発進を切ったニック・ファルド（英）は4つスコアを落とし、通算4オーバー11位タイ。前日のトーナメントリーダーのデス・スミス（アイルランド）も6オーバー77と崩れ、ファルドと同じ11位タイに後退している。「ゴルフを始めて26年。情熱は未だ衰えない。特にリンクスコースに寄せる思いは熱い」と言うオメーラは、98年にロイヤル・バークデール（英、サウスポート）で行われた全英オープンで、ブライアン・ワッツ（米）をプレーオフで下し、41歳にして年間メジャー2勝（マスターズ＆全英オープン）を飾った経歴の持ち主。プライベートではタイガー・ウッズ（米）が兄のように慕う好人物だが、シニアでの勝星はまだない。最終日念願の初勝利を奪うには、いかに我慢強くプレーできるかが鍵となる。

　日本勢はかつてヨーロッパツアーで活躍していた友利勝良が2バーディ、3ボギーの1オーバー72にスコアをまとめ、通算5オーバーで前日の25位タイから16位タイに浮上。渡辺司もイーブンパー71で通算6オーバー22位タイまで順位を上げたが、前日6位タイの好位置につけていた室田淳は、スタートホールでいきなりトリプルボギーを叩き意気消沈した。バーディは1つも奪えず、5ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーの10オーバー81。通算10オーバーで37位タイに後退した。

　また尾崎直道は3バーディ、6ボギー、1ダブルボギーの5オーバー76と波に乗れず、通算11オーバー44位タイ。中嶋常幸、倉本昌弘は通算13オーバー55位タイに止まっている。