前週のマッチプレー決勝戦で敗れ惜しくも準優勝の宮里藍が、メジャー前哨戦でやや出遅れた。

　欧米女子ツアー共催のエビアン・マスターズ（仏、エビアン・マスターズGC）が現地時間の26日開幕。第1ラウンドの18番をイーグルで締めくくったパット・ハースト（米）をはじめ、ブリタニー・リンシコム（米）、池恩熹（韓）の3人が6アンダー66で首位を分け合った。1打差の4位タイにクリスティーナ・キム（米）、べ・キョン（韓）、ホン・ジンジョ（韓）。3アンダー69の7位タイに金美賢（韓）らがつけ、相変わらず韓国勢の健闘が目立っている。

　この日の宮里はスタート直後の2番、3番で連続ボギーを叩くと、最後まで流れを取り戻すことが出来ず、2バーディ、3ボギーの1オーバー73。同期のライバル、モーガン・プレセル（米）、手首のケガから立ち直りつつあるミッシェル・ウィー（米）らと並び37位タイにつけた。前週4日間で6ラウンドを消化した直後とあって疲れが溜まっているが、次週には聖地・セントアンドリュースで行われる全英リコー女子オープンが控えており、疲れているとは言えない状況。周囲の期待は日増しに高まっており、それに応えようと宮里も必死なプレーを続けている。「ショット、パットともに修正点はない」と言うだけに、あとは持ち前の精神力で2日目以降優位な展開に持ち込みたい。

　その他、ディフェンディング・チャンピオンのカリー・ウェブ（豪）が2アンダー70で13位タイ、アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）は1アンダー71の16位タイ、ロレーナ・オチョア（メキシコ）はイーブンパー72、26位タイからのスタート。

　ところで首位に並んだ3人は全員がこの日イーグルをマークしている。特にリンシコムは9番パー5で残り185ヤードを4番アイアンで狙い、ピンそば10センチにつける離れ業をやってのけた。「もうちょっとでアルバトロスだったのに。少し軽く打ちすぎたかしら」と本人は言うが、豪快な飛ばしが売りのリンシコムは注目の存在だ。

　また宮里以外の日本勢は上田桃子が2バーディ、4ボギーの2オーバー74で52位タイ。藤島妃呂子は4バーディ、6ボギーと出入りの激しいゴルフで同じく2オーバー74の52位タイ発進。飯島茜はバーディを1つしか奪えず、4オーバー76の65位タイと出遅れている。