メジャー並みの大ギャラリーの中、丸山茂樹、丸山大輔の日本勢がバーディ合戦に挑む。

　現地時間21日開幕の米ツアー、トラベラーズ選手権（コネチカット州クロムウェル、TPCリバー・ハイランズ）に参戦する2人だが、いずれも今季は絶不調だ。丸山（茂）は16試合に出場して予選通過がわずかに5回。予選落ち8回、棄権も3回と苦しんでおり、ベストフィニッシュが44位タイの体たらく。ツアー2年目の丸山（大）も13試合中、予選通過は5試合だけ。こちらも6試合の予選落ちのほか棄権が2試合と苦戦しており、そろそろ結果が欲しいところだ。

　全米オープン終了直後とあって、世界ランク上位陣には欠場が目立つ。だが、メジャーの舞台で健闘したジャスティン・ローズ（英）、ビジェイ・シン（フィジー）、パドレイ・ハリントン（アイルランド）らも出場。地元ファンに期待通りのプレーを見せてくれそうだ。

　一方、トーナメントとは別に、会場の話題をさらっているのが、ツアーのドーピングに対する姿勢の変化だ。これまで悪質なもの以外、比較的アンチドーピングについては消極的な姿勢を見せていたPGAツアーだが、大会前日にコミッショナーのティム・フィンチェム氏が「ゴルフもグローバルなベースで動く必要がある」と発言。PGAツアーだけでなくUSGAやR＆Aなどと共に、スポーツ界の常識どおりに動いていく方向を示したからだ。

　ゴルフ界でもアマチュアの世界はすでに五輪などの影響もあり、アンチドーピングは世界レベルの常識。日本でも、今週行われている日本女子アマからドーピング検査が実施されている。プロツアーはこれに遅れを取る傾向にあるが、それでも欧州などでは国によってアンチドーピングに熱心で、検査を行っている試合もあるほどだ。米女子ツアーも来年には検査を始める予定でおり、アンチドーピングの流れは、プロツアーの世界でも一気に進みそうな気配だ!!!