リカルド・ゴンザレス（アルゼンチン）が大詰めでドラマチックなゴルフを見せ、逆転で欧州ツアー4勝目を飾った。

　同ツアー史上最長7,665ヤードのバースバックG＆CC（スウェーデン）で行われたSASマスターズは現地時間26日に最終ラウンドの競技を終了した。前日首位のマーカス・フレイザー（豪）に2打差の通算6アンダー5位タイでゴンザレスはスタート。フロントナインでスコアを1つ落としたが、バックナインに入ると別人のようなバーディラッシュを見せた。

　13、14番連続バーディの後、16番で約50センチのバーディパットを沈め、17番ではバンカーショットを直接カップインさせた。最終18番でも木の上を越えるショットで約1.5メートルにつけてバーディを奪い、4アンダー69の通算10アンダー。この日のベストスコアタイとなる5アンダー68で回ったジェイミー・ドナルドソン（ウェールズ）に2打差をつけて、2004年オープン・デ・セビリア以来の優勝を決めた。

　今季は前週までの13試合でトップ10入りが1度もなく、6試合で予選落ちと不調。それだけに「すごくハッピー。今年は良いプレーができていなかったので、この優勝はとても大切だ」と声を弾ませたゴンザレス。勝負どころでの神がかり的なプレーが、久々となる勝利を呼び込んだ。

　その他、フレイザーは4オーバー77を叩いて通算4アンダー4位タイだった。世界ランク7位の実力者、ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）は、3オーバー76とスコアを崩し通算10オーバー。決勝ラウンドに進出した78人中73位タイに終わった。