昨年シード権を逃した世界ランク504位の伏兵リー・スラッテリー（英）がトーナメントをリードした。

　欧州ツアー史上最長の全長7,665ヤードを誇るバースバックG＆CC（スウェーデン）を舞台に、現地時間23日開幕したSASマスターズ。第1ラウンドで世界ランク7位につける地元のヒーロー、ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）が34位タイ（イーブンパー73）とやや出遅れる中、主役に躍り出たのがツアー未勝利のスラッテリー。1番から4連続バーディを奪うなど7つのバーディ（1ボギー）を量産し、6アンダー67で単独トップに立った。

　1打差の2位にリカルド・ゴンザレス（アルゼンチン）が続き、2打差の3位タイに地元のクラス・エリクソン（スウェーデン）の他、パブロ・ララサバル（スペイン）、パブロ・マーティン（スペイン）、タノ・ゴヤ（アルゼンチン）が続いている。

　18ホールを22パットに収めて首位に立ったスラッテリーは「ここのところ調子が悪かったので、今朝起きたときは結果を気にせず、ただ自分のスイングを信じて楽しむことだけを考えようと思った」のだとか。昨年はシードを落とし、今季は背水の陣で挑んでいる。世界ランクはステンソンより497位も下だが、今週トップの座は譲れない。