昨季、熾烈な新人王争いを演じたヤニ・ツェン（台）とナ・エン・チョイ（韓）が首位の座を分け合った。

　米女子ツアーのマスターカード・クラシック（メキシコ、ボスケ・リアルCC）は現地時間の21日、第2ラウンドの競技を行った。初日『65』をマークし期待通りトップ発進を切った地元のヒロイン、ロレーナ・オチョア（メキシコ）がスコアを落とし3位タイに後退。そんな中、通算7アンダーまでスコアを伸ばしたツェンとチョイがトップタイに躍り出た。

　奇しくもこの2人、ルーキーだった昨季に終盤まで新人王の座を争った間柄。マクドナルドLPGA選手権で1勝を挙げたツェンがタイトルに輝いたが、チョイは優勝こそなかったものの、ベスト10に9回入るなど大健闘。ともに将来を嘱望される同世代だ。

　この日7バーディを奪いながら8番パー4で4パットのダブルボギーを叩いたツェン。「全体的には良かったけれど、8番の4パットは悪すぎ。それに出だしの1番でボギー発進だったのは納得行かない」と浮き沈みの激しいラウンドに不満を漏らした。対するチョイは「今朝の練習のときから調子が良かった。今週は行けそう」と初Vに意欲。若い2人の優勝争いの行方に注目が集まる。

　一方、オチョアは第1ラウンドとは打って変わって不安定なプレー。8番でダブルボギーが先行し、11番もボギーとするなど1オーバー73と崩れ、首位タイに1打差の3位タイ。なぜか1度も勝ったことのない今大会で、最終ラウンドは逆転を狙うことになる。

　また、初日好調な滑り出しを見せた日本勢は苦戦。6位タイスタートの大山志保はダブルボギーを2つ叩くなど乱れ、6オーバー78で通算3オーバー37位タイに後退。宮里美香も同じく6オーバー78の大叩きで通算4オーバーは前日の12位タイから46位タイに順位を下げた。なお宮里藍、上田桃子は今大会に出場していない。