32人が16人に。そして大会3日目、16人が8人に絞り込まれた。

　今季の米女子ツアー最後を飾るADT選手権は現地時間22日、フロリダ州ウェストパームビーチのトランプ・インターナショナルGCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日半数の16人が脱落し、この日トップ8入りを目指すストロークプレーを行った結果、スーザン・ピーターセン（ノルウェー）、アンジェラ・スタンフォード（米）、ポーラ・クリーマー（米）、リー・スンワ（韓）、ジョン・ジャン（韓）、申智愛（韓）、池恩熹（韓）、カリー・ウェブ（豪）の8名が最終ラウンド進出を決めた。8人は最終日、再びスコアをリセットして雌雄を決し、優勝者には女子ゴルフ界最高の賞金100万ドル（約9,800万円）が授与される。

　この日、序盤の4番パー4で痛恨のトリプルボギーを叩いたピーターセンだが、6、7番の連続バーディで持ち直すと、後半4連続バーディの猛攻で4アンダー68をマーク。16名中トップの成績で最終ラウンドへコマを進め、「とりあえず100万ドルを競う権利を確保出来て良かった」と胸をなで下ろした。

　昨季ツアー5勝を挙げブレイクしたものの、今季は良いところまで行きながら未だ勝星がない。それでも「ここ数週間はすごくいいプレーが出来ている。ただスコアがまとまらないだけ」と好調であることを強調する。最終戦で勝てれば、イライラが募ったシーズンの帳尻を合わすことが出来るのだが…。

　ところで3日目は瞬時に向きを変える風の影響で各選手ともスコアメイクに苦しみ、「これまで戦ったどのグリーンより難しい」と、ベテランのウェブが愚痴をこぼすほどコンディションは厳しかった。3位タイ通過のクリーマーはそれに加え「水曜日からずっと腹痛が続いている」と体調不良も重なり、「あと1日、それさえ終わればラクになれる。そればかりを考えています」と満身創痍の戦いを続けている。

　またこの日はイーブンパー72の7位タイでウェブ、池、ヨー・スヨン（韓）の3人が並び、プレーオフでヨーが脱落。トップ8入りを逃している。果たして夢の100万ドルを獲得するのは誰か？