首位が目まぐるしく変わる状況の中、6連続バーディをマークしたリチャード・フィンチ（英）がトップに浮上した。

　欧州ツアーのボルボ中国オープン（中国、北京CBDインターナショナルGC）は現地時間18日、第3ラウンドの競技を終了。ラウンド中盤に6連続バーディを奪ったフィンチが6アンダー66をマークし、通算8アンダーで前日の6位タイから単独首位へ順位を上げた。

　1打差の2位にゴンサロ・フェルナンデス・カスタノ（スペイン）が続き、通算5アンダー3位タイに初日のトーナメントリーダー、マーカス・ブリア（オーストリア）とアシュリー・ホール（豪）がつけている。前日トップのホスン・チョイ（韓）は3つスコアを落とし、通算3アンダー9位タイへ後退。通算イーブンパーまでスコアを戻した次期ライダーカップ主将コリン・モンゴメリー（スコットランド）は、15位タイで最終日を迎える。

　出だしから5番までスコアカード通りのプレー。6番でボギーが先行したフィンチだが、7番でバーディを奪ってから快進撃が始まった。「スタート時点では全く何も起こりそうもなかったけれど、7番からの6連続バーディは自分でも驚いた。突然という感じだったからね」と本人。昨季2勝を挙げてブレイクしたフィンチだが、今季は10試合に出場しベスト10入り1回だけ。きっかけが欲しいと思っていた矢先に訪れたチャンス。

「試合の4分の3を乗り切ったんだから、あとは4分の1だけ。1ストロークは決して大きなリードじゃないけれど、この位置に居られるのはうれしい」（フィンチ）。トップが日替わりだった3日間。果たして全く別のチャンピンが誕生するのか？　それともフィンチが逃げ切るのか？　注目だ。